人生2度目のサバゲ見学…。今回はのっけから、現地につくなりシイタケの自動販売機を写真に収めるなど、カメラマンとしての責務を全うしつつフィールドに臨む。

しかし寒い。
5月のゴールデンウィーク、三郷の土手が寒い。かろうじて、ジャケットを羽織ってきてはみたものの、これでもかというくらい寒い。
サバゲ参加の連中は動くからそのうちあったかくなるんだろう。しかし、アタシはこれから独り丘の上でいったいどうしろと言うのか。
凍える私を見かねたのか、SDMACのサイジョウ軍曹が、親切にもご自分の私服を貸与してくださる。うう、人情が身に染みる。ところで、コレなんですかー?
「フフ、それはですね、カルザイ議長のボディーガードも装備していたという、ジャーナリスト風味にカムフラージュをしつつタクティカルギアとしての機能を損なわない秀逸な……」
あったかいから許す。
シートの上で、カメラのセッティングを始め、異様に長いレンズをバッグから取り出す。……おかしい。絵的におかしい。おかしくないのは軍曹からお借りしたジャーナリスト風味満点のベストだけだ。
さほど重くはないから、立ったままレンズを装着し、フィルムを送りながら、点呼風景を眺めていると、
「そこのチームは…1,2,3,4…」(ドクザクラの参加者は3人デス)
アタシ参加人数に数えられてル?
丸腰ですよおやっさん。勘弁してください。いや、勘弁しなくてもいいけど。フィールドん中に入って写真撮れるんならソレもいいけど。怪訝な顔でアタシを見ながら苦笑いするおじさま。…はッ!コレはもしや軍曹閣下の罠か!?
そ知らぬ顔で試射する軍曹。
さて、新規購入した新しいレンズ。調子は上々で、50メートル先くらいの車の窓に貼ってある警告書の文字が、かろうじてだが読める。ピントさえ合わせられれば、かなりのナニかが期待できるのではないか。
期待に胸を膨らませ、土手の上から、隊員たちが茂みに入って行くのをレンズ越しに追う。……そして誰も居なくなった。
当たり前のことなんだが、サバイバルゲームは、まず見付かったら標的になるわけで。…土手の上から常に見えていたら、ソレはソレで問題なのかもしれないんだけど。…見えないってことは、ファインダーにも写っていないわけで。
おいおい、大丈夫なのか?
「まぁーいいや」ですむくらいの値段のレンズだったらまったく構わないが、それなりに値段したぞ? 安モノだけど。ん〜〜、例えて言うなら、初めてサバゲーやろうと心に決めた人が、頭のてっぺんからつま先まで、一通り装備を買って揃えるくらい?
……一部の”モノホン”嗜好の方々は置いておいて。
一抹の不安を覚えつつ、ファインダーをのぞきながらフィールドを見回す。な、なんて見ずらいんだ!こんな状態では、人間一人探すのでも異常に苦労するぞ?カメラを下ろして肉眼で見回すと、草むらでいくつか蠢く影が。しかし、再びファインダー内には、その姿が捉えられない。ジレンマに襲われつつ、ゲームも2回3回とこなすと、なんとか、左目で遠景、右目でファインダーという器用な手法をマスター。
さらに今回はトランシーバ持参だったので、隊員達の会話を傍受しつつ、位置確認、行動確認を利用させていただいた。初回、ドクザクラの無線を傍受をしていたが、殆ど電波を受け取らぬうちにPJ曹長が轟沈。仕方なくSDMACの周波数に合わせると…す、すごい。無線が役に立っている。位置把握から援軍要請、索敵結果など、なんでもござれ。カッコイー…。音だけなのに惚れ惚れするようなシーバっぷり。
2戦目以降は、SDMACメンバーと同チームでゲームを行ったため、ドクザクラ隊員たちもトランシーバを有効に使い、見事な連携プレイを見せた(というか聞かせた)。少し、傍受内容を公開。
軍曹「PJ、位置を報告してください」
曹長「……」
軍曹「PJ、現在位置を…」
曹長「……」
軍曹「PJ、生きてたら応答してください」
曹長「……」
一歩離れて静観しながらこうゆう会話を聞くのが何よりの楽しみだ。

ちなみにその頃の曹長。
土手上の光景は、中に飛び込んで見るのとは一風変わった緊張感がある。これだけ長いレンズを構えて凝視していると、敵兵に味方の潜伏場所が知れてしまわないか冷や冷やもする。撮ってて一等厳しかったのは、SDMACタノ上級猟兵の特攻と、同じくSDMACヨシダ中尉の「オマエのハートに食らえBB弾!」事件。事件?
以下、タノ上級猟兵 昇格までの道のり概要。
無線でSDMAC隊員の誰かが「敵陣の後ろに回りこむことに成功」との報。ギョっとして恐る恐る敵陣方向に視線を移すと、……ん?誰か後方で動いている。一度小さな草むらに身を潜め、そこから暫くは動きがない。十数メートル手前には、敵兵が一人。こちらも小さな草むらに隠れ、味方陣地方面からは見えにくい。要は、後方からは丸見えだが、前方からは、敵も味方も見つけにくい隠れ方をしている。タノ上級猟兵、そこを巧くつき、音もなく敵背後に駆け寄ると、1ショットでしとめた(ように見えた)。背後から撃たれたことに唖然とする敵兵。両手を挙げ、静かにヒットを宣言すると、そのままフィールド外へ。まだ前方の敵には微塵も気づかれてはいない様子。ああ!カメラを構えたい!構えて激写したい!でも絶対バレる!
そのまま、先ほど討ち取った敵兵がいた草むらに潜み機を伺う上級猟兵。前方から生き残ったドクザクラ、SDMAC隊員らの威嚇が始まり、敵兵の意識がそちらへ集中した矢先…走り出すたの上級猟兵。

廃車の陰に隠れた二人を立て続けにハンドガンのみで撃ちとり、ヒットアンドアウェイ。

逃げる!逃げるタノ上級猟兵!
若いって素晴らしい!

目の前の出来事に感激しすぎて、シャッターを切る手がおぼつかない。再びファインダーを覗きこみ、敵を誘導していたヨシダ中尉とサイジョウ軍曹を激写。このあと悲劇が…。
あいた廃車影に移動しようとする2人に、SDMACワッチ大尉が合流。
中尉が索敵しながら廃車陰へ移動。…と、草むらから立ち上がる人影が何かを投げつけた。愕然として、何が起こったのか判らない顔の中尉。一瞬後「ヒ、ヒット…?」腑に落ちない顔でフィールドから出る中尉。ああ中尉。聞いた話によると、思いっきりBB弾を投げつけられて殉死なさったそうな。壮絶だ。……ってかいいのか?手投げBB弾。
フト、奥の草むらに動く黒ヘルメットを発見…AO上等兵?
この直後、彼は撃たれてしまった。残念!
個人的に一番のベストショットは、フィールド外に出たところのサイジョウ軍曹(セクシー)と、「隊員募集ポスター」に使用できそうなSDMACオガワ准将の笑顔。次点で、先程のAO上等兵の頭。良く見つけられたと思う。

ちょっとピンボケ。じゃり路にピントが合っている。
今回のベストショット。全面お見せできないのが残念です。
殲滅戦後はいつもどおりレイヤー軍団の写真撮影会。
大活躍のタノ上級猟兵、最後はなんでか「世紀末覇者風味」でしたね。


オトコマエ。
ちなみに今回持参したお弁当。エビシューマイ(左)とじゃがいも(黄色いヤツ)とウィンナー。
ともあれ、皆様おつかれさまでした。